鍵田忠三郎先生語録
1 坐禅 2 命 3 般若心経・祈り 4 臘八接心 5 大文字行 6 道場 7 誓願 8 態度 9 酒 10 食 11 姿 12 贈る 13 槍 14 時計 15 地震雲 16 中国 17 病気 18 書 19 その他
編集:一箭順三
3 般若心経・祈り
私は般若心経百万巻をあげさせて頂いており、それを行じているところである。これを心の中心においている。
般若心経には遍路の時から本当のご縁ができた。これはお釈迦さまの教えの真髄である。意味はわからなくとも、百万巻をあげさせて頂くと本当の意味が分かってくると思っている。あなたがたも、どうぞおろそかにせずに行じてほしい。 S.53.1.5
般若心経を1日何巻と決心したら、朝飯までに何巻上げにゃ、食べない。寝るまでに何巻上げにゃ寝ない。としなければ、上がるもんじゃない。
朝、坐禅に来た者の名、一日の心経の数は必ず日記に書いている。
月末に心経の数を合計して、この月何巻と日記に書くときがいちばん楽しい。それを合計してこの年何巻と書いて一年が終わる。
日本一の祈りには、日本一の線香がふさわしい。
人に待たされると普通の人は怒るが、わしは般若心経を唱える時間を与えて下さった。有り難い。といつも感謝している。
先生は先祖の墓参りを、毎月23日のお地蔵さんの日前後に、隣の五劫院と、裏山の友墓(とんぼバカ)にお参りされた。鍵田家の墓はこの二ヶ所にある。
友墓といっているが、伴墓であそこに大伴氏の氏寺があった。この道場に来る人は、大伴氏に因縁のある人ではないかな。
五劫院、友墓ともご先祖墓以外にご縁のお墓、お地蔵さん等それぞれ15ヶ所程度にお参りされた。それぞれにしきび・線香・お餅・水(大きなヤカンを持参)を供え、さらに時節によってミカン・リンゴ・アメなどが加わる。大変な量であった。
(朝の坐禅の後)山の上の六地蔵さんが傾いている。見てきてくれ。(坐っていて分かるそうだ)
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