鍵田忠三郎先生語録
1 坐禅 2 命 3 般若心経・祈り 4 臘八接心 5 大文字行 6 道場 7 誓願 8 態度 9 酒 10 食 11 姿 12 贈る 13 槍 14 時計 15 地震雲 16 中国 17 病気 18 書 19 その他
編集:一箭順三
15 地震雲
1月14日の伊豆沖地震を道場長が予知されていた事を新聞やテレビが騒いでいる。道場長は「何故今ごろ騒ぐのか、何故起きる前に騒がんのか。坐禅を徹底してやれば雨・地震・台風・火事・怪我まで皆わかるものだ。修行者ならそれくらい分かって当然だ。」
S.53.1.19
道場長が先に坐って(坐禅)おられ、私が道場に入るとき真っ赤な朝焼けに変わった。普段座っておられる先生に声を掛けることは滅多になかったが、是非見て頂きたいとお願いした。先生は静かに合掌されて、すぐ写真を撮るように言われた。
また別の日、同じように朝焼けになったのを同じように声を掛けると、早く坐れと言われた。坐禅の後「今日は感じなかったのだ」
2月20日に仙台でM6.7の地震が起きた。これの前兆雲は5日前から道場長と見ていた。「君もわしと一緒に歩いていると、もっといろいろ教えてあげられるのだが」 S.53.2.21
坐っていると今日雲が出るかどうか分かる。
不自然な生活をしていると地震の予知は出来ない。
3月7日に静岡県沖でM7.8の地震がおき、道場長が予知されていた。東京では新聞ラジオで大騒ぎだったようで、「ラジオでこれを根拠がないというから、私はあなた方は給料を貰って地震を研究しているのでしょう。なぜ予測が出来ないのですか。人が予知した事をけちを付けるのがあなた達の仕事か。まだ勉強が足りませんよと言ってやった。
なぜ当たるのかとよく聞かれるが、人に分かりやすいように雲を例にとって話しているだけ、本当のところは坐禅をしていると前兆がよく分かるようになる。どんなものでも必ず前兆はある。」 S.53.3.9
学者は(地震雲を)反対しているが、それなら今日地震が揺るか揺らないか答えてみろ。と言ってやった。わしは答えられる。
学者は(地震雲を)反対ばかりしとらんともっと真剣に研究しろ。税金の無駄使いだ。
今朝のなま温かさには異常を感じる。だいたい、なま温かい気をを感じたら不吉の前兆である。今日のような温かさを覚えておくとよろしい。雨、風、台風、そんな前兆はこんなものだ。また、泥棒が入ってくる前にも感ずる。これは坐禅者の経験である。 S.53.6.21
今日の朝焼けは良くない前兆だ。朝焼けでも紅色がさしていると異常。さらに紫がかかるともっと悪い。今日のは、紅色が強い。
このあといったん二階に上がられていたが、また降りてきて「異常な雲がでている。写真、写真」と言われる。黒雲と白雲が東西に断層のようになっているのですぐ家へ電話し、妻に写させた。
S.53.10.9
2日後、M5.7の八丈島近海地震が発生した。この時の写真は先生の著書「これが地震雲だ」53頁に掲載された。
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