鍵田忠三郎先生 語録
 かぎたちゅうざぶろう せんせい ごろく

鍵田忠三郎先生語録

1 坐禅
  2 命  3 般若心経・祈り  4 臘八接心  5 大文字行  6 道場  7 誓願  8 態度  9 酒  10 食  11 姿  12 贈る  13 槍  14 時計  15 地震雲  16 中国  17 病気  18 書  19 その他

編集:一箭順三

17 病気


 (単車に乗っていて車に挟まれる事故に遭い、足首が潰れる怪我をしたとき)「剣道の出来る足に戻してやってくれ」と頼んで下さったと、後で病院から聞いた。

 (この怪我の手術が一段落したとき)天の与えてくれたこの機会に、これだけは学んだ。といえる本を読んだらどうか。ちっちゃい本はいかん。正法眼藏などどうじゃ。意味なんぞ分らんでもよろしい。これだけは読んだぞという自信になるぞ。      S.52.10.20

 君のような人が事故に遭うとは、天の思し召しとしか考えられない。神さんが君に何かを教えようとされているのだろう。                            S.53.1.3

 道場長「わしは、病気をすると何か教えられる事がある。君はどうか。」「(怪我で)長く休ませて頂いていろいろ考えと。今思うに、こういう機会を天が与えていただいたのだと思っている。」と答えた。

 道場長は、「修行とはどんな時でも修行である。精進努力の気持ちをいつでも失わないようにするのがよい」                                       S.53.1.18

  「家の人は皆元気か」と尋ねられ、皆元気ですと答えると、「不思議なもので誰か病人が出ると、その家の他の者は健康になるものなんだ。」         S.53.2.15

  坐禅の終わりに皆で般若心経を唱えている。道場長の読経の声が今日はかすれて聞こえなかった。「今少し体を悪くして声もかすれているが、こういう病気を大事にせねばならない。あんた方もこれからいつか病気をする事もあるだろうが、その時に病気から逃げるのではなく、この病気は私に何を与えてくれるのだろうか、と考えると良い。」                         S.53.6.23

  今日は昨日より声が出ているようだが、今朝3時半から4時の間に夢で橋本凝胤老師に会った。私はよく夢で色々な人に出会うが、その多くは体が最も悪くてどうしようもないという時だ。 私はずっと橋本老師にお会いして教えて頂きたかったが、今日はにこにこしておられて、そしていろいろ教えていただいた。                        S.53.6.24



2003.03.08