かぎたちゅうざぶろう せんせい ごろく
鍵田忠三郎先生語録 1 坐禅 2 命 3 般若心経・祈り 4 臘八接心 5 大文字行 6 道場 7 誓願 8 態度 9 酒 10 食 11 姿 12 贈る 13 槍 14 時計 15 地震雲 16 中国 17 病気 18 書 19 その他 編集:一箭順三 12贈る 人に会うときいつも、その人には何を貰ってもらおうかと考えている。 自分が欲しいと思う物を人さんに貰ってもらう。自分の要らない物を人さんにあげるような失礼なことをしてはいけない。 いつでも人さんにあげられるものを持っておくことだ。(例、餅、ニンニク味噌、栢味噌、古漬けタクアン焚き等) 人さんに貰ってもらうのは暖かい物。(心、色彩、包装紙 などか) 「人さんに随分いろんな物を貰ってもらった。古端渓のすごい硯もあったぞ。」「もったいない。貰われた本人がその値打ちをご存じなくて、ひょっとしたら物置で眠っているかも知れませんね。」「それでも良いのだ。」 先生は、鳩居堂の線香「清月」がお好きだった。大文字行にお供えすると、「黒い線香かな」とご自身で箱を開け、それを見るとにっこりされた。人から物を貰うのは嫌いな先生だったが、こればかりはよろこんで下さった。 先生の奥さんから聞いた話。先生が市長時代、某課長がお歳暮に商品券を贈ってきた。先生は呼びつけて「こんな失礼なことをするものじゃない」と叱られたそうだ。 本間福島県知事が逮捕された新聞を見て、「この(贈った側の)斉藤会長?の面構えはすごいですね。」と言ったところ、「もし、こんな男が「お国のためにどうぞ使って下さい」となにがしかを持ってきたらわしでも受け取っていたかも知らなかったな。」と。 |
2003.03.08