第26回 宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会 The 26th annual Hozoin Spear school demonstration at Kohfukuji temple |
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1 趣旨 宝蔵院流槍術を発祥の地奈良において後世に永く伝え、槍術文化の普及発展を図るため、秋の恒例行事として宝蔵院ゆかりの興福寺様の仏前に宝蔵院流槍術が今に伝える技の総てを奉納し、併せて多くの方々にご観覧いただく第26回目の奉納演武会を開催しました。 2 主催 奈良宝蔵院流槍術保存会 3 後援 法相宗大本山 興福寺 日本古武道協会 公益社団法人 奈良市観光協会 4 開催日時 平成28(2016)年9月24日(土)13:00〜 5 会場 興福寺東金堂壇上(奈良市登大路町) |
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ごあいさつ 宝蔵院流高田派槍術 第二十一世宗家 一箭 順三 今年も宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会を挙行させていただく運びとなりました。これも偏に多川俊映貫首様をはじめとする興福寺様のご理解、ご助力の賜と深く感謝申し上げます。 この奉納演武会は、前宗家の鍵田忠兵衛先生が第二十世宗家を継承された平成3年に始まり、以後毎年奉納させていただき今年で第26回を数えるに至りました。お陰様で今では多くの皆様にご支持いただき、古都奈良の風物詩として定着してまいりました。 私ども宝蔵院一門は、脈々と続く宝蔵院流槍術の心と技を欠くことなく後世に確実に伝え広めるため、懸命に稽古を重ね一年間の精進の精華を東金堂薬師如来様仏前に御供えさせて頂きます。この演武会を通じて古武道の神髄を少しでもご堪能していただければ幸甚です。 興福寺様におかれましては、天平の文化空間の再構成をめざして長年の悲願であられます中金堂再建事業の完成が目前に迫ってまいりました。興福寺様とご縁を結ばせていただいております私どもといたしましても、再来年の中金堂落慶が待ち遠しく望んでやみません。今後とも宝蔵院一門、精進努力を重ね、興福寺様の歴史と共に宝蔵院流槍術を後世永遠に伝承してまいる所存であります。今までにも増して皆様方のご支援ご協力をお願い申し上げる次第です。 なおこの演武会では毎回、演武奉納に先立ち般若心経・唯識三十頌を読誦奉納頂いています。今回は、その経本をプログラムに挿入させて頂きました。興福寺貫首様のご導師に唱和し、観客の皆様も共に大きな声で読経下さいますようご案内申し上げます。 最後になりましたが、興福寺様をはじめ関係皆様に感謝と御礼を申し上げ、本奉納演武会開催のご挨拶とさせていただきます。 |
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春日大社 宮司 奈良宝蔵院流槍術保存会 会長 花 山 院 弘 匡 古来より興福寺と春日大社は一体として運営されてまいりました。この経緯から、興福寺子院が発祥の宝蔵院流槍術の護持組織代表職に就かせていただいております。悠久の歴史に繋がる古武道へのご縁に身が引き締まる思いであります。 この演武会も回を重ね、皆様のご支援により第26回目を迎えることができました。毎年多くの皆様のご観覧を得て、春の春日大社奉納演武会とともに、当流派最大の奉納演武会として古都奈良の秋の恒例行事として全く定着した感がございます。 奈良を発祥地とする宝蔵院流槍術は石田和外先生や元奈良市長・鍵田忠三郎師の強い熱意と、西川源内・鍵田忠兵衛・一箭順三歴代宗家の懸命なご指導により、今では奈良本部道場を中心に、大阪、名古屋、ドイツにも道場を開き、伝習者は総勢100名を超える一大流派として発展しつつあります。長年に亙る弛まぬご精進に敬意を表し、さらに継承・発展への活動を継続されている流儀に対し、私共も一層の努力を惜しまぬ所存です。 私ども保存会といたしましても、興福寺様、一箭宗家、関係各位のご協力をいただきながら、多くの市民の皆様と共に、奈良が誇るべき文化であるこの槍術を永く後世に伝え広め、一層の顕彰と普及発展に尽力してまいりたいと考えております。 |
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読誦奉納 法相宗大本山 興福寺 貫首 多川俊映様 御導師による読誦奉納 ・般若心経 ・唯識三十頌 (ゆいしきさんじゅうじゅ) |
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奉納演武者・観客もご導師に合わせて唱和しました。 |
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奉納演武 宝蔵院流高田派槍合せの型 表 鎌槍 免 許 鈴木誠 素槍 免 許 西本昌永 |
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鎌槍 免許皆伝 美馬博幸 素槍 免 許 土屋明洋 |
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宝蔵院流高田派槍合せの型 裏 鎌槍 免許皆伝 尾野好司 素槍 免許皆伝 若林幹雄 |
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鎌槍 免許皆伝 粕井隆 素槍 免許皆伝 榎浪伸和 |
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宝蔵院流高田派槍合せの型 新仕掛 鎌槍 宗家 一箭順三 素槍 免許皆伝 前田繁則 |
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摩利支天石 法要 (興福寺三重塔前) 9月24日(土)13:50〜 |
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報道 2016. 9.25 産経新聞 |
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気迫の槍さばき披露 宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会 2016.9.25 産経新聞 |
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奈良発祥の古武道「宝蔵院流槍術」を後世に伝え、日本古武道の普及や発展を図ろうと「宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会」が24日、奈良市の興福寺で開かれた。 同槍術は約450年前、興福寺子院の宝蔵院住職だった胤栄が領地を守る自衛のために編み出したとされる。十文字形の穂先が特徴の「鎌槍」(全長2・7メートル)は、突くだけでなく、巻き落とす、切り落とす、打ち落とすなど、攻防に優れた画期的な武器という。 この日は、興福寺東金堂で法要が営まれた後、10人の演武者が全35本の形を披露。気迫がこもった勇壮な槍さばきに、集まった約千人の観客が見入っていた。 |
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2016.10.15
2015.10. 9