宝蔵院覚禅房胤栄師没後400年記念
興福寺 古武道奉納演武大会
宝蔵院覚禅房胤栄師没後400年追頌法要 |
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平成19(2007)年10月7日(日)9:40〜 興福寺東金堂 法相宗大本山 興福寺 貫首 多川 俊映 |
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宝蔵院覚禅房胤栄師没後400年記念 興福寺 古武道奉納演武大会 |
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1 趣 旨 宝蔵院流槍術は奈良が発祥の武道です。 その流祖は覚禅房胤栄といい、奈良・興福寺子院の宝蔵院に住し、十文字鎌槍を活用した独自の槍術を創始して日本有数の槍術流派の基を築きました。そして慶長12(1607)年87歳で遷化し、平成19年(2007年)に没後400年の節目の年を迎えました。 この記念の年に武道の発祥地奈良において、日本各地において長い歴史と伝統に育まれ、継承されているご縁の古武道各流派を招き、興福寺仏前に奉納・披露いただき、併せて互いの術技研鑽交流を通じて武道精神の涵養を図り、以て日本文化の普及発展に寄与させていただきます。 2 主 催 奈良宝蔵院流槍術保存会 (会長 松 岡 泰 夫 ) 3 後 援 法相宗大本山 興福寺・奈良県・奈良市 ・日本古武道協会・奈良県剣道連盟 ・(財)奈良市武道振興会・奈良県武道協議会 ・(社)奈良市観光協会 4 日時・会場 平成19(2007)年10月7日(日)10:00〜12:30 興福寺東金堂前 特設能舞台 奈良市登大路町 |
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ご挨拶 宝蔵院流高田派槍術 第二十世宗家 鍵田忠兵衛 宝蔵院流槍術の流祖覚禅房胤栄師が慶長十二(1607)年に遷化されて四百年という節目の年を迎えました。この記念の年を迎えるにあたり、流祖胤栄師を顕彰・追慕するとともに、師の心と技をさらに後世に永く伝え広める記念事業を実施させていただきたいと考え、保存会役員や門下生に諮りました。 まず宝蔵院流槍術一門の墓所は、これまでも大切にお祀りしてまいりましたが、墓石が傾くなど座視できぬ状態になっておりましたのでこれを改修させていただきました。多くの方々の浄財を得て胤栄師没後四百年のご命日にあたる八月二十六日に興福寺様のご導師により、墓所開眼供養を営むことが出来ました。 さらに、ご縁の古武道名流を、宝蔵院ゆかりの興福寺にお招きし、ご宝前に奉納・披露いただく古武道奉納演武大会開催を企画し、各ご宗家に相談申し上げましたところ、快くご承諾いただき本日を迎えることが出来ました。ここに改めて御礼申し上げます。 古武道を稽古する者は、先師より伝えられた技を確実に後世に引き継ぐために、ひたすら稽古専一に励んでいるところでありますが、先師創流のご労苦を思い、敬慕する心がなによりも大切であると考えています。 これら諸事業は、機縁が熟さねば実現できるものではありません。胤栄師没後四百年の節目の年に只今の私どもが巡り会う機会を与えていただきましたことは誠に幸いでありました。この歴史的な年を迎え、日本の大切な歴史文化である宝蔵院流槍術を継承し、伝承していく責務を改めて肝に銘じた次第です。 最後になりましたが、興福寺多川俊映貫首様をはじめ、多くの皆様のご助力とご協賛を得て開催させていただくことが出来ましたことを御礼申し上げご挨拶といたします。 |
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ご挨拶 奈良宝蔵院流槍術保存会 会長 松岡泰夫 覚禅房胤栄師没後四百年記念 興福寺古武道奉納演武大会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。 本年は胤栄師が遷化されて四百年という私どもにとって節目の大切な年を迎えました。私共はこの記念の年を迎えるにあたり、鍵田忠兵衛宗家と相談し、奈良の大切な文化であるこの槍術をさらに末永く伝え広めるために、記念諸事業を実施させていただくこととさせていただきました。 一つには、宝蔵院流槍術一門の墓所改修です。この墓所は宗家や門下生及び保存会会員によって長年護られてまいりましたが、墓石が傾くなど座視できぬ状態になっていました。このため、多くの方々のご助力と浄財を得て墓所を改修し、胤栄師没後四百年のご命日にあたる八月二十六日に興福寺様のご導師を得て、新造墓所開眼供養を挙行させていただきました。 また本日は、胤栄師没後四百年の法要と記念の古武道奉納演武会を宝蔵院縁の興福寺様において、全国各地から日本を代表する武道の名流十五流のご参加を得て古武道奉納演武会を開催させていただくことが出来ました。篤く御礼申し上げます。 この胤栄師没後四百年をご縁に、ご参集いただいた古武道名流十五流を、興福寺の仏前に日頃の精進・鍛錬の神髄を奉納いただき、併せて私ども市民も観覧の機会を得ましたことはこの上ない慶びでございます。 今後とも、奈良発祥の日本を代表する槍術・宝蔵院流を御宗家様、興福寺様、関係各位の御協力をいただきながら、多くの市民皆様と共に永久に伝え続けるよう尽力してまいりたいと考えております。 |
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祝辞 興福寺貫首 多川俊映 宝蔵院覚禅房胤栄師のご縁により、ここ興福寺に、全国各地から日本を代表する十五の古武道名流が一堂に会し、東金堂のご宝前にその妙技・神髄をお納めいただきますことはこの上ない慶びであります。 申すまでもなく、胤栄師は興福寺子院・宝蔵院において十文字鎌槍の術を工夫・創始し、その画期的で攻防に秀でた槍術によって、日本最大の流派への発展の基を築かれました。 宝蔵院流高田派槍術第二十世宗家鍵田忠兵衛氏は、慶長十二(1607)年に遷化された胤栄師没後四百年という記念すべきこの年に、師の心と技をさらに後世に永く伝え広めるため、宝蔵院流槍術一門墓所を整備され、さらに四百回忌法要並びに、古武道奉納演武会開催という大事業を本日挙行されました。 四百年の時を経て、なお斯くの如く流祖を尊崇される鍵田宗家をはじめ門下生ご一同並びに、奈良宝蔵院流槍術保存会の皆様に改めて敬意を表する次第であります。 先人達が心血を注ぎ完成した伝統・文化を後世に確実に伝え継ぐことは、現在に生きる私達の責務であります。一流を築かれた先師のご労苦に想いを馳せ、先師を敬う心こそが、今後に続くさらなる四百年を伝える原動力となることと信じます。 当山におきましても、平成の伽藍復興に鋭意取り組み、創建千三百年という記念すべき年・平成二十二(2010)年に向けて伽藍の中核である中金堂の再建をすすめています。これは形のみの復原にあらず、失われつつある日本人の心を今に取り戻したいという願いでもあります。 本日は各流派の日頃の研鑚をご披露いただきますとともに、全国の武道名流が奈良の地での交流を通じて切磋琢磨され、日本伝統武道文化の一層の継承発展に寄与されますことをご祈念し祝辞とさせていただきます。 |
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ご来賓(前列左から) 松岡泰夫 奈良宝蔵院流槍術保存会会長 荒井正吾 奈良県知事 冬柴鐵三 国土交通大臣 塩川正十郎 日本武道館顧問 |
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多川俊映 興福寺貫首(右から2人目) |
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(右から) 鍵田忠兵衛 宝蔵院流高田派槍術第二十世宗家 多川良俊 興福寺執事 森谷英俊 興福寺執事長 |
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小笠原流 宗家 小笠原 清忠 神奈川県 |
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鹿島新當流剣術 宗家 吉川 常隆 茨城県 |
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天真正伝香取神道流剣術 宗家 飯篠 快貞 千葉県 |
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直心影流薙刀術 宗家 園部 正美 奈良県 |
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尾張貫流槍術 宗家 加藤 伊三男 愛知県 |
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天道流薙刀術 宗家 美田村 武子 京都府 |
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本体楊心流武術 宗家 井上 恭一 兵庫県 |
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日本剣道形 奈良県剣道連盟 会長 鍵田 忠兵衛 奈良県 |
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佐分利流槍術 宗家 川瀬 一道 広島県 |
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円心流居合据物 宗家 増本 孝和 大阪府 |
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柳生新陰流兵法剣術 宗家 柳生 耕一 愛知県 |
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楊心流薙刀術 宗家 小山 宜子 広島県 |
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宮本武蔵兵法二天一流剣術 宗家 岩見 利男 福岡県 |
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宝蔵院流高田派槍術 宗家 鍵田 忠兵衛 奈良県 1 宝蔵院流高田派槍術 表 鎌槍 前田繁則 ・ 素槍 榎浪伸和 粕井 隆 ・ 尾野好司 |
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2 宝蔵院流高田派槍術 新仕掛 鎌槍 鍵田忠兵衛・ 素槍 一箭順三 |
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關流炮術 宗家 關 正信 茨木県 |
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閉会・御礼挨拶 宝蔵院流高田派槍術第二十世宗家 鍵田忠兵衛 |
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宝蔵院覚禅房胤栄師没後400年記念 宝蔵院流槍術一門新造墓所開眼供養 |
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新聞 産経新聞・奈良新聞 |
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