宝蔵院流槍柄用材 樫苗育樹
「生育管理指導協定」締結
 
 宝蔵院流槍術は、槍柄用材樫苗育樹における「生育管理指導協定」を奈良宝蔵院流槍術保存会会長・花山院弘匡春日大社宮司様を立会人に、奈良県森林技術センターと締結しました。

日時  平成28(2016)年12月1日(木)15:00-
会場 春日大社 貴賓館
     奈良市春日野町

前列 右から
伊藤貴文
奈良県森林技術センター 所長

花山院弘匡 (春日大社宮司)
奈良宝蔵院流槍術保存会 会長

一箭順三
宝蔵院流高田派槍術 宗家

 近年の古武道各流派における共通する課題として、昔ながらの武具の確保が大きな課題となっています。
 特に私共のように、長尺・無節の樫製稽古槍を使用する宝蔵院流槍術にとって、その調達は困難を極めております。国内で長尺・無節の樫材は既に枯渇してしまっているのです。
 この難局を乗り切るため、当流派では50年後の槍柄用樫材の自主調達を目指して自身で山林を購入し、伝習者の手により槍柄用樫材を植樹・育樹する計画に着手いたしました。
 この樫植樹・育樹計画を推進するにあたり、このたび一般社団法人 宝蔵院流槍術護持会は奈良県森林技術センターと「ハナガカシ試験林の設定及びその取扱に関する協定書」を締結し、専門的な樫苗植樹及び育樹の知見と指導を得て、50年に亙る樫育成についての管理体制の整備を図ります。
植樹を待つ「樫苗」
樫の根は苗丈の倍の長さに真っ直ぐに伸びます。
このため、50-60cmの竹筒ポットで育てています。


NHKニュース
NHKニュース「宝蔵院流やり 材料確保で協定」 (2016.12.1 放映)

奈良県報道発表資料 2016.11.24
奈良県森林技術センター「宝蔵院流槍術の樫苗植樹活動における成育管理指導協定書の締結について」


槍柄用材樫植樹募金 概要



稽古槍柄用材 葉長樫育成の歴史
2016.12. 5  樫苗生育状況調査
2016.12. 1  樫苗育樹「生育管理指導協定」締結
2016.11.20  稽古槍柄用材:葉長樫(ハナガガシ)ドングリ採集
2015.11.22  稽古槍柄用材:葉長樫(ハナガガシ)ドングリ採集
2015. 3.28  葉長樫(ハナガガシ)ドングリ特製竹筒ポットへの播種作業
2014.11.24  稽古槍柄用材:葉長樫(ハナガガシ)ドングリ採集
2014. 6.24  葉長樫(ハナガガシ)ドングリ発芽特製竹筒ポットへの移植作業
2014. 2. 1  月刊「武道」掲載:50年後の伝習者に託す夢(ハナガガシ ドングリ採集)
2013.11.24  稽古槍柄用材:葉長樫(ハナガガシ)ドングリ採集

2016.12. 2