2012 SPAIN REPORT スペイン宝蔵院流槍術 演武会レポート |
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宝蔵院流高田派槍術 スペイン バレンシア・トレドで気迫の演武と体験交流 |
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今回 宝蔵院流高田派槍術の一員として、奈良市武道振興運営委員会の柔道、弓道の方々と共に国際親善協会が主催する第37回ジャパンウィーク2012バレンシアに参加する機会を得た。 同時に奈良市と姉妹都市である「トレド市」の訪問をも兼ねていて、参加者は槍術9名、弓道9名、柔道1名の計19名であった。 |
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バレンシア にて 11月24日 バレンシア市に入り、ジャパンウィークのメーン会場「パラウ・デ・ラ・ムシカ」でのオープニングセレモニーとレセプションに出席した。日本全国から実に41もの各種文化・スポーツ団体が参加、出席者は1000名ほどであろうか。 翌25日、奈良市武道団体の専用会場として「ベッチナ体育館」が用意されていた。観客は500人を超える。先ず、弓道が「百手式(ももてしき)」(女性6名)と鏑矢(男性2名)を披露、続いて宝蔵院流高田派槍術である。始めに一箭順三宗家から流派の歴史、鎌槍の形状、構え方と技等について説明があり、槍合せの型の演武に移る。佐藤寛・西堀清作両目録が「表」を、宮島勝・松井典夫両目録が「裏」を演武、そして一箭宗家、美馬博幸免許によって「新仕掛」が披露された。スペインでは初めての「宝蔵院流高田派槍術」の演武である。バレンシアの人々にどのように受け取られるか少々不安であったが、演武中の鋭い気合に静まり返っていた場内は、「新仕掛の型」が終わると割れんばかりの拍手を頂いた。この後、柔道の演武、続いてスペイン側による日本武道・古武道も披露された。残念ながら騎士道に由来するスペイン古武道は拝見できなかった。続いて、市民との体験交流会である。槍術は初めての披露であったが、バレンシアの人たちに実際に槍を持って体験してもらうことによって少しは親しみを感じてもらえたのではと思う。 |
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同日夕刻、パトリアルカ広場での野外公演に臨んだ。公園に設えられた舞台で大勢のバレンシア市民を前にして再び演武を行った。 |
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トレド にて 11月27日 マドリードを経てトレド市に入った。今年は、先代鍵田宗家の父君鍵田忠三郎市長(当時)による姉妹都市締結40周年とのことである。 最初に「コレヒオナラ(奈良)小学校」と云う奈良ゆかりの小学校を訪問した。児童生徒と学校関係者400人の大歓迎を受けた。取り囲む子ども達は眼を輝かせ、我々の出で立ちに興味深々の面持ちである。 校庭で弓道の演武と「槍合せの型」が披露される度に子ども達から率直な歓声と拍手がわき起こった。体験交流では入れ替わり立ち代わり槍を持ちたがるのである。この交流は実に楽しいものであった。 |
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スペインにおける最後の演武は紀元前2世紀から歴史に名を残し、今も600年前の姿を留めながら市民生活が営まれている世界遺産トレド旧市街においてである。弓道の演武は市庁舎前広場の石畳の上ではあるが、水干(すいかん)直垂(ひたたれ)の華麗な衣装、古式に適う優美な所作は、トレド市民に「日本」を強く印象付けたであろう。宝蔵院流高田派槍術のスペインにおける最後の演武は、広場中央に特設された10×20b程の舞台である。夕日に映えるカテドラル大聖堂の下、このような場所で演武できる幸せに感慨深い思いでいっぱいであった。 演武のあと一同はトレド市庁舎を訪れ、お世話頂いたトレド市の関係者の方々の懇切かつ丁重なるもてなしを受けてトレド市訪問を終えた。 ここに「ジャパンウィーク2012バレンシア」参加と「姉妹都市トレド訪問」の機会を与えて頂いたことに対して心からの感謝を申しあげたい。 バレンシア・トレド訪問の一参加者からの投稿 |
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スペイン演武日程 バレンシア Japan Week 2012 SPAIN VALENCIA 武道大会 2012.11.25 11:00 Japan Week 2012 SPAIN VALENCIA 野外公演 2012.11.25 17:00 トレド COLEGIO CIUDAD DE NARA:トレド市コレヒヨ奈良小学校 演武 2012.11.27 12:00 トレド市庁舎前広場 演武 2012.11.27 17:00 奈良市「トレド作品展」 2012.12.12-12.16 スペイン宝蔵院流槍術演武会レポート 2012.12.20 |
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