宝蔵院流槍術 初代胤栄師尊像
及び 歴代院主位牌 発見法要
 この度、宝蔵院歴代院主(二代:胤舜、三代:胤清、四代:胤風、五代:胤憲)ご位牌が、興善寺(奈良市十輪院畑町:森田康友住職)において発見されました。
 昨年末に前住職(父君)が遷化され、森田住職が整理していたところ、歴代上人位牌処から発見したとの連絡をいただいたのです。
 さらにご縁をたどって、宝蔵院最後の院主である七代:胤賀師のひ孫・山田静子氏が大阪府内にお住まいであることが判明。
森田住職・天理大学 幡鎌一弘教授と共に訪問したところ、邸内に祀られている初代:胤栄師尊像及び位牌、さらに文書類を発見しました。
 これらの発見によって、宝蔵院流槍術歴史の空白部が相当に埋まることとなります。
 宝蔵院は興福寺の子院で、現在の奈良国立博物館に位置していましたが、明治初年の廃仏毀釈の嵐に遭遇し、上知令により建物・道場は破却し、敷地は国に没収されました。この際、建物と共にお祀りされていたであろうお位牌も廃棄されたのではないかと諦めていました。
 私ども宝蔵院流槍術伝習者は初代胤栄師尊像及び歴代院主のお位牌発見を喜ぶとともに、先師を慕い、宗家一箭順三ほか槍術伝習者により、興善寺に於いて法要を挙行しました。
日時 平成28(2016)年5月21日(土)14:00-15:30

場所
 興善寺 (住職:森田康友)   
    630-8311奈良市十輪院畑町12
    TEL.0742-23-7007・FAX.0742-27-2778
参列
初代:胤栄・二代:胤舜 子孫 中御門家 中御門洋一 氏

四代:胤風・五代:胤憲師子孫、満田家  満田敬傳 氏

七代:胤賀子孫、山田静子 氏一家

天理大学 幡鎌一弘 教授

習心館道場 谷健一 運営委委員長

奈良宝蔵院流槍術保存会 大坪宏通 副会長


宝蔵院流高田派槍術
第二十一世宗家 一箭順三
免許皆伝:前田繁則・粕井隆・榎浪伸和・尾野好司・若林幹雄
免許:美馬博幸・土屋明洋・鈴木誠・高橋英樹・西本昌永・駒喜多学・宮島勝
目録:佐藤寛・森邦茂・松井典夫・船谷哲司・米原紀吉・白木正勝
上級:藤井俊雄・鹿野浩・藤田正行
伝習者:鈴木淳
次第
1 開会                  

2 法要
  住職 森田康友・総本山知恩院式衆

3 法話 
  興善寺 住職 森田康友
4 挨拶 
  宝蔵院流高田派槍術
    第二十一世宗家 一箭順三
  来賓紹介 
    中御門洋一 氏
    満田敬傳 氏
    山田静子 氏
    幡鎌一弘 教授
    谷健一 運営委委員長
    大坪宏通 副会長
5 講話 
  天理大学 おやさと研究所 教授 幡鎌一弘

6 閉会挨拶
報道
2016. 5.16 NHKテレビ「宝蔵院流槍術の新資料を発見」
2016. 5.22 読売新聞
2016. 5.22 産経新聞

2016. 5.23