日本テレビ「ニュースプラス1」

日本テレビ「ニュースプラス1(ワン)」
宝蔵院流槍術 全国放映


日時   平成16(2004)年1月27日(火)18:45

番組   ニュースプラス1(ワン)

      日本テレビ系列 (17:0019:00



「ラスト・サムライ」「新撰組」と空前のサムライブームが沸き起こっていますが、槍で「サムライ」の心を守り続ける人達をご紹介します。

宝蔵院流高田派槍合せの型 新仕掛
宗家    鍵田忠兵衛
免許皆伝 一箭順三

古都奈良に伝説の古武道が伝えられています。

奈良市中央武道場(鴻ノ池道場)

最大の槍術流派「宝蔵院流槍術」

宝蔵院流槍術を今に伝える第20世宗家・鍵田忠兵衛氏

宝蔵院流槍術は戦国時代に創始。
奈良が発祥地です。

今も稽古が続けられています。

「もっと肩の力を抜いて」

宝蔵院流の槍は、通常の素槍に対して、鎌槍とよばれる十文字型の穂先に特徴があります。

「突けば槍 薙げば薙刀 引けば鎌 とにもかくにも 外れあらまし」という歌が伝えられているほど当時としては画期的な武器だったのです。

宝蔵院流槍術は興福寺の子院・宝蔵院で、覚禅房胤栄(かくぜんぼう いんえい)によって創始されました。

江戸時代の全盛期には、門弟が4000人を超えたと伝えられています。
しかし、明治初年の廃仏毀釈によって、宝蔵院は取り壊されてしまいました。


「宝蔵院流槍術発祥の地」碑(現・国立奈良博物館構内)

葛飾北斎の「北斎漫画」にも、隆盛であった当時の宝蔵院流槍術稽古の様子が描かれています。

しかし、宝蔵院の精神世界は決して滅びることなく現在まで受け継がれてきました。

門弟達による「型稽古」

「型稽古」は、互いの槍の呼吸やタイミングをぎりぎりまで詰めていくものです。

そしてそれは、槍の技術だけでなく、槍の「心」を学ぶということにほかならないのです。

伝習生・田口
こんなの、型の順番を覚えたら簡単や、と思って始めたのですが、

やればやるほど難しくなります。
奥が深いんです。

伝習生・西本
仕事の上でも、メリハリをつけてできるようになりました。

宗家・鍵田忠兵衛
宝蔵院の心があったから、今日まで続けてこられた。

宝蔵院の心は武道の心
武道の心は日本人の心だと思っています。

2004.02.10
2004.02.01