第23回 宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会を開催

月刊「武道」 平成25(2013)年11月号
宝蔵院流高田派槍術 第二十一世宗家 一箭順三


奉納演武する一箭順三宗家

 第23回目の宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会を9月28日に挙行しました。当日は天候にも恵まれ、多くの観覧者を得て、宗家以下10名の伝習者が日ごろの稽古の成果を興福寺東金堂薬師如来様に心をこめて奉納させていただくことができました。これも偏に多川俊映興福寺貫首様のご理解、ご助力の賜と深く感謝申し上げます。
 宝蔵院流槍術と興福寺様とのご縁は、ご承知の通りおよそ450年前、興福寺の子院宝蔵院で発祥した武道であることによります。
 この奉納演武会は、前宗家の鍵田忠兵衛先生が第二十世宗家を継承された平成3年に始まりました。鍵田前宗家は、奈良の中世の歴史と文化を多くの皆様に知っていただきたいとの願いから毎年継続して挙行し、今や古都奈良秋の風物詩として定着しております。
 平成24年以降は、甚だ未熟ではありますが小生が第二十一世宗家を継承し、従来にも増して宝蔵院流槍術の名が日本のみならず海外にも知れ渡るよう、精力的に普及活動を推進してまいりました。
 私ども宝蔵院一門としましては、脈々と続く宝蔵院流槍術の技と心を欠くことなく後世に伝承し、日本の伝統文化であるこの奈良が発祥の古武道を後世に確実に伝え広めるため、稽古に一層精進させていただくとともに、継承発展への努力を惜しまず尽力してまいる所存であります。
 興福寺様におかれましては創建1300年を機に、天平の宗教空間・文化空間の復元を目指して中金堂の再建に着手され、平成30年の落慶に向けて着々と事業を推進しておられます。興福寺様とご縁を結ばせていただいております私どもといたしましても、微力ながらもお役に立たせて頂きたいと願っております。
 今後とも宝蔵院一門は、精進努力を重ね、興福寺様の歴史と共に宝蔵院流槍術を後世永遠に伝承してまいる所存であります。今までにも増して多くの皆様方のご支援ご協力をお願い申し上げる次第です。
 最後になりましたが、興福寺様をはじめ関係皆様に感謝と御礼を申し上げ、奉納演武会開催の報告といたします。


興福寺奉納演武会での集合写真



第23回 宝蔵院流槍術興福寺奉納演武会     H.25(2013)年9月28日

2012.11. 7